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【A3!】恋する劇団

第2章 ◆ホワイトデー  皇天馬


ホワイトデーも目前ということもあってか、地下の食品売り場は大勢の人で賑わっていた。
どのお店も、目玉商品を手にお菓子屋さんのお姉様方が声を張っている。



「うげぇ…凄ぇ人だな…」


「ね…流石ホワイトデー前……」


「どれを買うかは決めてんのか」


「あ、うん。クッキーかマシュマロにしようかなって思ってて」


「ふぅん…。じゃ、さっさと買うぞ」


「……」



さり気なく取られた手に、思わず胸が苦しくなる。
何か、こう。エスコートしなれてる感が凄い。


きっとドラマとかで沢山女の人と繋いでるから、慣れているのだろうとは思うけども。
あの女優さんにも同じように、手を繋いだのだろうかと思うと、嫉妬してしまう私は、とても醜い。
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