第22章 発見
私が頭の中が爆発しそうになってしまっていた。
「聞きたい部分があれば聞けばいい。クソでも詰まってんならトイレに行け。」
リヴァイはそう答えるとエルヴィンと会話を進めていく。
エルヴィンとリヴァイは既に集まって会話をしていた。
二人は真剣に私のことについて話している。
なぜこれほどに真剣なのか、人類の生存はそれほど大事なものか。
私が人類の鍵を握っている…じゃあ私がこの世界を変えることが出来るのか。島には巨人がいる。しかし何故ここに巨人はいないのだろうか…。
巨人?…あれ、壁がない島に巨人はいない。なぜだ、意味がわからない。
だが、私もここにいた時は巨人がいた。…居たのか。あれ、どうだろう。
「あ、あの、私の記憶が無くなるときは巨人は居ましたよね。」
私は二人に問いかける。
「あぁ、そうだ。キミはパラディ島にいる時に巨人に殺されかけて記憶を無くしたんだよ。
それ以前は、私達とは出会っていないからキミの過ごしていた場所は知らないよ。」
エルヴィンは優しく答えてくれる。
…
しばらくすると会議は終わる。収穫は無い。
「あまり進展は無かったが、ここでゆっくり会話をする機会ができた事に感謝するよ。今日は夕食後に集めることはしない。各自でゆっくり休もうか。」
エルヴィンはそう言うとスマホで今後の予定を確認していく。
リヴァイは「そうしよう、まだ時間はあるからな。俺は夕食を食べてすぐ寝るからな。」そう言うと部屋を出て行った。
(わ、私もはやく出なきゃ)
「わ、わかりました!で、では私もこの辺で」
急いで部屋を出ようと玄関へ向かう。
すると、背後から
「おにょ、少しいいか?」
と、声をかけられた瞬間、後ろから抱きしめられる
「え、へ!?だ、団長っ」
私は驚いてその場で硬直した。
私の耳元で囁かれる。
「嫌なら蹴り飛ばしなさい。」
私の耳元でエルヴィンは甘い声で囁く。耳に息が吹きかけられている。
(い、嫌なわけないじゃん!だ、だけど、な、急に何!?この展開!?)
「あ、あの、展開がわからなさすぎるのですが…」
私があたふたしていると、エルヴィンは吹き出した。
「ふはっ、すまない笑、本当にすまない…ふっ
いや、な?リヴァイが言っていたんだよ。おにょには最近負荷がかかる事ばかりしてしまっているから息抜きも必要だと」