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私の初恋の人~その1~

第20章 朝




「リヴァイ、おはよう。私は今、外にいる。重要なことだが、リヴァイにだけ言っておく。おにょには秘密にしておいてくれ。負担を増やしたくないからな。
昨日、おにょの靴の裏に盗聴器が仕掛けられていた。俺はこの靴を今朝、別の場所に移した。捨てられるかもしれないが、それはそれで構わない。
だが、捨てられたら盗聴を仕掛けた奴が逃げてしまうかもしれない。犯人には死んでもらいたいが、彼女のことを知っているかもしれない。彼女の情報を聞き出したい。どんな手を使っても。だから、リヴァイはこいつらについて知っていることがあったら教えてくれないか?それと、島に帰ったらどんな行動をしているのか観察してほしい。」
と、長文が送られてきた。

リヴァイは眉間にシワを寄せて独り言をつぶやく。
「…まじかよ。糞を口から吐かせろってか。」そう言ってエルヴィンにメッセージを送る。
(だが、おにょを知っているやつはこの島にはいないだろう…。兵団が知っているが他はあまり知らないだろう。)
ふと疑問に思った。

「了解した。だが、犯人は誰だ…知っているのか?」
そうメッセージを送ると返信が返ってきた。



「あぁ、おおよそだが。犯人はーーー」




「…正気か?」俺はありえないと思った。

「…104期じゃねぇか…。」今回調査兵団に入団した訓練兵であった。その中にユダがいたのだ。


「…チッ。頭に糞でも詰まったか。今回調査兵団に入った奴らは気持ちの悪いやつが多いな。」仲間に裏切られた気持ちもあるが、殺意が湧いてきた。

「記憶のないおにょを盗聴するとは気持ちの悪い趣味をしているな…。あいつは男運がないな。」つくづく思う。

道徳のない奴らに好かれて人類を導く奴は嫌う。
「…変な趣味してやがるな。あいつに男ができれば手出しはしなくなるか…。」
そう考えながらエルヴィンに

「了解だ。エルヴィン。だが、お前も調査ばかりで大変だろ。女でも紹介してやる。それとも男が好きか?息抜きも必要だ。」

とメッセージを送る。



仲間が殺されていく姿は見ることがある。裏切りは稀にあるが…。調査兵団は事件がつきものだ。慣れてしまいたいが慣れるわけにもいかない。(エルヴィンが来たら食事にするか。)
リヴァイはメッセージを送るとニュースを見ながら一息つくことにした。

~リヴァイSide終~
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