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私の初恋の人~その1~

第20章 朝






~エルヴィンSide~


…チュンチュン。鳥のさえずりとともに私は眠りからさめた。

私の隣でおにょはまだ眠っていた。

(…おにょ、おはよう。すやすやと寝ているな…相変わらず無防備だな。)朝日に照らされた肌は白く透き通っている。この肌に触ってみたい。そして少し目を閉じた。これほど心地よい朝が来たのはいつ頃以来だろうか…。兵団の部屋ではほとんど一人でいたからなぁ。たまに朝からハンジが私の部屋のドアを蹴り破って


「エルヴィン!朝だよ!起きて!今日はなんと!?調査兵団兵士希望の子が来るよ!」と大声で寝ている私を起こしに来る。部屋に入るときはドアをノックしなさいと何度も言っているのだが…。

(ノックせずに部屋に入り…。一歩間違えれば、俺がいかがわしい失態を調査兵団内に晒してしまうかもしれないじゃないか…)

そんな日常会話を思い出していると、隣から奇妙な声が聞こえてきた。おにょが起きたのだ。

「…え!?」そんな一言が聞こえてきた。そして私は目を開けた。
目を開けると横には驚いているおにょがいた。

「…おはよう。昨日よく眠れたか?」そう言って微笑む。すると、おにょは少し赤らんでいる頬がだんだん赤くなっていった。
(りんごのような顔だな。この部屋はそんなに暑くはないが…むしろ涼しいくらいなんだがな…フッ。その驚いている顔もそそるよ。私の部屋でミーティングをして良かったよ。リヴァイの部屋だったら二人で最後までやっていたかもしれない。)私はそんなことを思ってしまう。リヴァイに殺意が湧いてしまいそうになるが落ち着く。

すると、おにょは

「…えっと…なぜ団長が…。」
とあたふたし始めた。

そうか…。昨日自分が寝ていたことを忘れているのか。忘れているのなら話すか。



……





私が話し終わるとおにょは安堵した。(なに、期待していたのか?)私はそう思うとイタズラをしたくなった。

だからおにょの肩を押した。すると、あっけなくベットにたおれた。こんなか弱い乙女を目の前にすると私のエルヴィンがもたない。そして、私はおにょの上をまたぐように乗った。そして、

「どんな展開を待ってた?」と耳元で囁いた。

すると、おにょの顔はまた赤くなっていった。…どれだけ赤くなるのやら。

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