第20章 朝
疑問に思い、頬をつねった。
「痛いーーーーー!なんてことだ!団長と…寝てしまった。ある意味寝てしまった…。そして、この状況はどういうことだ…。ほんとにどういう状況だ。」私は兵長の口癖がうつってしまったのか…。
私は必死に落ち着こうと思い、深呼吸した。
「…あぁ、やばい。団長が隣りにいたよぉ。なんか心地良い心臓の音に団長の匂い…綺麗な金髪が風になびいて輝いていた…。それに私のおかしな声で団長を起こしてしまったよ…。長いまつげの奥から見える青色瞳…。…綺麗だったなぁ。なんて幸せなんだろう。」私はこれ以上にない幸せを味わっていた。
「…というか、団長が私の靴を買いに行ってくれたんだよね…今。あの靴って誰かから貰ったんじゃなかったっけ?誰だったか忘れたけど…そんなに沢山使ってなかったような…。でも団長が買ってくれると言っていたからありがたくいただくことにしよう!」
ところで、今は何時だろう…
私はスマホの時計を見た。時刻は7時。
「…あ、まだ7時か。結構私早起きじゃん!えらい!というか、着替えとかしなくちゃ…」そう思いながらベットから降りた。しかし、ここはエルヴィンの部屋だ。靴が無いため部屋から出られない。
「…別に靴がなくても部屋から出られるけど出るなって言われたからなぁ。」服も着替えられない。
とりあえず洗顔などは終えた。それから…。特にやることはない。
私はスマホを触りながら時間つぶしをしていた。
「…ほぅ。ゲームなんてあるんだ!すごい、これは…!?いろんな人と繋がれる!?すごい、近くに人がいないのにチャットを打つだけで会話が成立している。回線が見えないのにどうやって繋がっていられるんだろう…最新技術はすごいなぁ。」私は感心しながらゲームをした。
「…あ、そういえば兵長にお礼を言っておかなければ…でもこんな朝早くに起きてるのかなぁ、掃除とかしていたら迷惑だよね。…そんなときはチャットを送ればいいのか!さっすが私!」私はメッセージをリヴァイに送った。
「おはようございます。昨日はありがとうごさいました。おかげでぐっすり眠れました。今日も一日よろしくお願いします。」と、文字を打って送信した。