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私の初恋の人~その1~

第19章 誰









「…や、穴場スポットも沢山あります。そして、こちらには……。」

私は案内係の話を聞きながら明日行く場所を決めていた。


「…ありがとう。明日は楽しい観光ができそうだ。」私はそう言いながら微笑んだ。

すると案内係は
「ゆっくり堪能していってください。それでは、おやすみなさい。」
そう言ってお辞儀をした。

(…犯人探しは少し手こずりそうだな。少し謎が解ける気がしてきた。今日はゆっくり休むか…)私はそんなことを思いながらスマホの時計を見た。


時刻は23時45分。

もうすぐ明日になる。(…ミーティングの途中で抜け出してしまった。すまない。メールでもすればよかったな。リヴァイとおにょはもう自室に戻ったか?まだ起きていたら申し訳ない。)私は足早に部屋へ戻っていった。


部屋に戻ると、リヴァイからの置き手紙が玄関の近くにあった。

「 エルヴィン
帰りが遅いみたいだから先に寝るぞ。…クソでも詰まっているのか…。おにょはベットで寝ているが気にするな。俺が命令した。何かあったら連絡してくれ。
リヴァイ」


「…フッ。リヴァイらしいな。二人とも部屋に戻ったようだな。私も片付けて寝ようか。」私は部屋に戻った。
電気も切ってあった。明かりをつけると私のベットで誰かが眠っているようだ。

(…誰だ?すやすや眠っているようだが。)布団を被って気持ちよさそうに眠っていた。

私は布団を剥がすとそこにはおにょが眠っていた。

(…自室で眠っていたんじゃなかったのか。無防備な格好で寝ているが。これをリヴァイが見ていたら襲っているぞ?…全く。もっと危機感をもちなさい。)私はおにょを見て襲いたくなった。
それよりも気持ちよさそうに寝ている姿が愛しくて起こしてしまうと勿体無い気がした。

おにょの髪の毛を撫でながら眠っている顔を覗き込む。吐息が一定の速度でトクントクンと聞こえてくる。
(…俺ももう寝るか。)

私は歯磨きなどを終えておにょの隣に入ってぬいぐるみを抱くようにおにょを抱いて寝ることにした。
髪の毛はシャンプーのいい香りが鼻をすする。



「…おやすみ。おにょ。」私はそう言うと




「…幸せ。」と寝言が返ってきた。






早く記憶が戻るといいな。



~エルヴィンSide終~
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