第18章 ミーティング
「自販機でミルクティーを買ったんだが飲まないか?」と、ジュースの缶を持ったエルヴィンが部屋からきた。見上げると、そこには今までの団長姿とは全く違うエルヴィンがいた。
(だ、団長…。ですか?浴衣がとてもお似合いです…。兵長のように鎖骨が…目のやり場が…どうしよう、直視できない。金髪の髪から滴り落ちる雫から色気が溢れ出ている。)私はこれほど贅沢をしていいのか不安になる。私だけ二人を独り占めしてもいいのか…。
「…団長。お疲れ様です!浴場には行ってませんが、お風呂は入りました!ミルクティーを頂いていいのですか?ありがとうございます。」そう言って私はエルヴィンからミルクティーを受け取った。
(…やばい、近い。筋肉がついているその体‥浴衣からでもわかってしまう。そしてフェロモンの匂いが…はぁ、エロい。最高です。)私はエルヴィンで頭がいっぱいになってしまった。
いけない。落ち着け…私。
そして、ミーティングがはじまる。
「今日一日お疲れ。疲れただろう。リヴァイもおにょもベットにでも座ってくつろいでくれ。」と私達に言うとエルヴィンはワイングラスを片手に腰掛けた。
絵になる…
その言葉に甘えて私もベットに腰掛けた。
「…壁外は全く違う世界だな。リヴァイもそう思わないか?」エルヴィンは言い終わるとワインを口に含んだ。
リヴァイはベットではなく近くの椅子に腰掛けた。
「…あぁ、壁外も悪くねぇ。だが、ここの人類はなぜか俺らを凝視しているような気がする。…敵ではないよな?」と、リヴァイはここの生活に満足しながらも少し疑っている。
確かに、ここの女性は少し怖い。私を見ると威嚇をしたり、暴力を振るったり…女性は肉食なのか…?私も今日あった出来事を振り返ってみた。すると、エルヴィンが私を見て
「おにょ、今日は疲れただろう。眠くなったらいつでも寝ていいぞ。その前に、何か不可解な点があったら教えてほしい。」と、私を優しく見つめながらそう言ってくれた。
私は団長にいつまでも心臓を捧げていたいと思った。
「…はい。特に変わったことはありませんでした。強いて言うならば、兵長と同じように少し周りに見られているような気がしますね…ふふっ。やはり、部外者だと顔立ちも違うから珍しいのでしょうか。」と私は思ったことを言った。