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私の初恋の人~その1~

第18章 ミーティング


するとエルヴィンは
「そうか、事件に巻き込まれなくてよかった。無事でいることが何よりだ。」と私たちにいった。

確かに、壁外で私達が死んでしまうと調査兵団が機能しなくなる。ましてや人類最強と呼ばれる兵士と、兵士を導く指導者がいなくなるのだから。

それから30分ほどミーティングを行った。明日の予定など。
エルヴィンが淡々と話をしていく。
「明日の予定だが、これといった任務などはない。だが、私達と違う生活習慣があるかもしれない。そこは合わせよう。ほかに、調査兵団に取り入れたいこと、危険な目にあったことなどは直ちに私に報告しなさい。それと、私たちがどこの島から来たのか聞かれても明確に答えることは避けてくれ。これは命令だ。同じ人類だが敵かもしれないからな。………」

そう言い終わると、テレビを付けながら手に持っているワインを口に含んでいく。すると、エルヴィンは何を考えながら

「…すまない。トイレに行ってくる。」と言って部屋のドアを開けてトイレに行った。

「…了解だ。エルヴィン。」リヴァイは眉間にシワを寄せながら返事をした。




だが、10分経ってもエルヴィンは部屋に来ない。どうしたのだろう。私は少し不安になった。そわそわしていると、リヴァイが
「…エルヴィンのやつ‥糞が溜まってんのか。おせぇな…」と独り言を呟いた。まだ眉間にシワが寄っている。

「…体に合わないものでも食べてしまったのでしょうかね?」と私も呟いた。もうすぐ23時になる。私は0時頃には寝ているから今にも睡魔に負けてしまいそうである。こくこくと頷くようにうたた寝をしてしまう。するとリヴァイは私の態度を見て

「…眠たかったらもう寝ろ。もう深夜だ。寝不足で体調を崩されても迷惑だ。だからおとなしく寝てろ。」と、イスから立ちあがって私の方に来た。そして、ベットに座っている私を押し倒して布団を優しくかけてくれた。少し微笑んで私の方を見ている気がした。

「あ、ありがとうございます。ではお言葉に甘えて…」私は兵長にそう言って寝ることにした。なぜ兵長が仲間から信頼されているのか改めてわかった。
(兵長って見た目とは裏腹に優しいんですね…そこがいいんでしょうね。それにこんな爽やかな顔をするんですね。)

「…兵長ってよく喋るんですね。ふふっ」私はふと思ったことを言った。

すると、また眉間にシワを寄せた。

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