第17章 bvひll
~リヴァイside~
俺とエルヴィンは二人で温泉に行くことにした。
二人で歩くとよく見られるが気にすることはねぇ。
たまに「あの二人ってできてるのかな?」など聞こえてくるが何を根拠に言うのか…あらかたクソでも詰まってんのか。
「…エルヴィン、今日は変わったこととかあったか?俺は特になかった。」
「そうか。俺も特にないな。」
そうか。事件がないことはいいがおにょの記憶を戻さないとここに来た意味はない。無意味だったということになる。
「…ところでリヴァイ、訓練兵のアニ・レオンハートを知っているか?」とエルヴィンに尋ねられる。
「アニ・レオンハート、確か憲兵団志望の奴だったか。詳しくは知らないが。…あいつも見たんだろう、あの日、壁が壊されたあの悪夢を…。」
アニ・レオンハート。…なぜ今そいつのことを考えている。エルヴィン。
確か、兵団で上位10番以内には入っていた。
まさかあいつを調査兵団に無理くり言って入団させようって考えじゃないよな?
「…そうか。彼女もあの悪夢を見たのか。ほかに情報は知っているか?知らなかったら調べてくれないか。」
「…了解だ。」
あぁ、分かった。
だが、なぜだ?
エルヴィンは兵団の女に興味を持つことなんて今までなかった。
こいつの噂はたまに聞くが、そうたいしたことはねえが…
「アニって根暗だよね…。いつも一人でいるし」
「だよねー、なんか噂で訓練もさぼってるって言ってたし。」
「でもあの悪夢を見ちゃったんだって…。だから家族とか亡くしてあんな感じなのかな?」
などの話は聞いたことある。
あまり親しい仲の奴はいないらしいが…、まさか、
エルヴィン、あいつのことが好きなのか?
お前も変わっているな。誰を好きになろうが俺には関係ねぇ。
~リヴァイside終~
そんな話をしていると浴場に着いた。
二人は温泉に入る。
「これが温泉か…悪くねぇ。」
視線はちらほらあるが気になるほどではない。
「そうだな。それにしても今日は視線が気になるな…ハハ」
エルヴィンもリヴァイの横に入る。
「…それはお前のちんこがでけぇからじゃねえのか。理由がようやくわかった。」