第16章 ゆさろや
感度は良いだろうな。
しかし、再び夕食の場に来た時、少し唇が腫れていなかっただろうか…。俺の目にはそう見えたが。…もしかしたら誰かに殴られたとか…。いや、考えるのはやめておこう。
…これは、メールか?あの祖父からか。
「エルヴィン。元気でやっているだろうか。
私は君達の島に上陸して休暇を取っているところだ。
部下たちと話をする機会にも出くわしている。そこで君の話を聞くととても信頼されているようだな。これならあの子を預けても大丈夫そうだな。変わった出来事などあったら報告書に記しておいてくれ。
あと、これは昔あったことなんだが…あの子は夜や暗いところで一人だと少し寂しくなるだろう。…昔、いろいろあってな…だから少し傍にいてくれないだろうか。
それと、私が今調べたんだが、
アニ・レオンハートを知っているか?おにょと同じ故郷であることが分かった。私も聞いたことがある名前だから多分知っているだろう。
…記憶が戻っていなかったらわからないだろうが。
今日伝えることはこれくらいだ。あと二日間頑張ってくれ。私はこの島についてもっと調べることにする。」
…了解しました。
夜どうするか…部屋にでも招き入れるか。
だが、リヴァイに誤解されては困るなぁ。…あとで考えるか。
鍵を握る人物はアニ・レオンハートか。確か、彼女は憲兵団所属だったような。
だが、そう考えるとレオンハートは…ここの島の者か?
だとしたらなぜ巨人のいる島に来たんだ…。そもそも、ここに島があると知っていたのか?なぜだ。
そう考えていると、スマホが鳴った
ピコンっ
「ミーティングまであと一時間ほどだ。風呂には入ったか?俺は今から行く。」
とメッセージがきた。
リヴァイか、今深く考えすぎても拉致はあかない。
とりあえず俺も風呂へ行くとしようか。レオンハートについても聞こうか。
「あぁ、そうだな。俺も今から行く。」
すこし体を休めようか。
エルヴィンはリヴァイと温泉浴場へ向かっていった。
~エルヴィンside終~