第16章 ゆさろや
エレベーターを降り、私は二人と別れて部屋に入った。
「これがホテルか…。すごい、ベットがふかふかだぁ!」
私は勢いよくベットにダイブした。洗剤の香りがする。
~私side~
兵舎と比べて造りがおしゃれだなぁ…
ベットが大きいしふっかふか!!
あ、それに個室トイレまである!隣にはお風呂もあるし…。
ん?これは何だろう…もしかしてパソコンかな?でもキーボードがないし、こんな大画面なわけ…。
なになに、これはテレビ…?っていうのか。
この付属の長いボタンが集合している物がリモコン…。
電源ボタンをおすと…
「ピッ」
「うぉおおおおおお!!なんだこれは!?画面の中に人がいる!すごい!これがいわゆる娯楽というものか!」
私は興奮して大きな声を出してしまった。
すると、隣から
ドンドンドン!
「え、なになに!?こっちの部屋って…確か兵長だったきが…」
私は何があったのかわからずすこし警戒していると、私のスマホに兵長からのメッセージが届いた。
ピコンっ
何だろう…不審者が部屋の中に入ってきたとか?
すこしドキドキしながらメールを見てみると、
「おい、ガキが夜分遅くに騒ぐんじゃねぇ。迷惑だ。」
ときていた。
「…そんなに大きかったのか…。すいません。興奮してしまいました。…びっくりしたぁ。不審者でも入ったかと思いましたよ。でも兵長の部屋に入る奴なんてよっぽど運が悪いバカぐらいかな…。えっと、以後きをつけます。っと送信完了!」
でもすごいなぁ、テレビとやらがあるなんて…。でもなんか聞いたことある単語だなあ…。なんでだろう…
…というか団長とまだメールしてない…。兵長とならさっきしたけど。やはり忙しいからやめておこうかな。部下から団長にメールとか…おこがましいよね。
さて、まだ時間もあることだし、温泉でも行きますか!
~私side終~
…
私は集合時間が来るまで館内を歩き回っていた。
…
~エルヴィンside~
今日は特に変わった収穫はなしと。
変わったことといえば、おにょがラズベリーを食べてはしゃいでいたことぐらいだろうか。ああいうのには耐性がなさそうだな。