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私の初恋の人~その1~

第16章 ゆさろや


そして女は「ちょっとあっちで話をしようよ。」
と言って路地の方へ歩いていく。

(…なんだろう…)私はよくわからないが女についていく。

ホテルからはそんなに離れていない。もし何かあったらスマホで助けを呼べばいいだろう。

数分歩いているがだんだん視界が見にくくなっていく。
夕方といっても辺りは薄暗く灯りもない。ここは路地裏だろうか。前を歩く女の姿を捉えるのに精いっぱいである。

しばらく歩き、ふと足音が止まった。
(ここ?なんか薄暗いけど…。)
女は足を止めて私の方を振り返った。

そしてつぎの瞬間。拳を振り上げ、私の顔を殴った。


ゴツッ



「痛った…」

私は急な出来事に驚いた。(なになに!?)


そして女は私に近づき、

「お前さぁ、目障りなんだよ…。もうあの男と関わんなよ?今度一緒にいる場面に出くわしたらどうなるかわかってんな?痴女が」

そう言ってこの薄暗い路地裏を走って逃げていった。


「…痛いよぉ。あの女は誰なんだろう。団長の知り合いかな?でも名前は知らないようだし…。明日からどう行動すればいいの?団長達と距離を取って歩けばいっか。っていうか何なのあの女は!痴女とか…。私処女なんだけど?勝手に決めつけんなよ」

私はそんなことを考えながら路地裏を出ていく。

身長は私より少し高い。髪型はロングで茶髪だっただろうか。メイクは濃かった。

(ここは、あの服装とかが流行っているのかな?でもニファはそんなことなかったな…しかし私の服ダサいな…。ここで新しい服でも買おうかな。)


しばらく歩いていくとホテルに着いた。

ホテルに入り、案内してもらった夕食の場所へ戻る。

(えっと、ここかな?団長たちh…遠くから見てもわかる。なんだ?あのオーラは…。そして兵長は姿勢がとてもよろしい様で。)

私は元居た席へ歩いていくとエルヴィンが気づいてくれた。

「お、遅かったな。腹痛かな?」
私の顔を心配そうに見て気遣ってくれた。

「いえ、大丈夫です。」(団長は優しいですね。)

私が席に着くとリヴァイが


「…漏らしてねぇだろうな?」と眉間にしわを寄せてそう言った。

「…大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」
















































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