第15章 料理
「ほんとですか!?」
私は目を輝かせながら言った。
するとリヴァイが「…こんな時くらいだ、こんなに贅沢できるのは。だから今味わっとけ。その代わり帰ったら…エレンとかに言うなよ?いいな」
とにらみながら言ってきた。
「…それって、私だけ?なんかずるくないですか。
それになぜ私が…?」
そんなのはよくない。なぜ私なのだろうか。
逆に足を引っ張っているだけなのに…
大体私は記憶を失っているのだから足手まといになってるに違いない。
私は少し申し訳なく思えてきた。
「それでは上官命令としよう。これから起こることは重大な任務だ。それをやってもらうにはこれぐらいの待遇があっても足りないくらいだ。いいな。これからは君を頼りにしている。おにょ。」
私はこんなに贅沢していいものなのか…
だが、この後には過酷な試練が待っている。
その試練が私にとってどんな事かは分からない。
「はい!わかりました。では頂きます!」
私がそう言うと、エルヴィンが
「いい返事だ。」
と、微笑みかけた。
そしてリヴァイとどこかへ行ってしまった。
…
それにしてもこんなに多くの料理が揃えられているなんて…
私はご飯と味噌汁を初めに取り、次におかずを探した。
「…これは何だろう?」
私はお皿に盛り付けられている紅白の長方形の物体を見た。
「なになに?これは、さか…な?」
説明文をよく見ていく。
「えっと、これは…この島で取れた新鮮な魚介類である。
マグロは赤身、そしてこの白い長方形のものがイカ。と。これは本日朝イチで取れた国産の魚である。醤油とワサビで食べるのが風習である。…へぇ、あ!二ファと取った魚みたいな食べ物か!凄い…美味しそう。」
私は唾を飲み込んだ。
こんなものは初めて食べる。
そして次に私の目に止まったものは
「食後のデザートにいかがでしょう?」
という張り出し物。
「お!デザートじゃん!って見たことない!これはなんだろう…なになに?」
また説明文を読んでいく。
「えっと…、左からチョコケーキ、抹茶ケーキ、シュークリーム、ポップコーン、抹茶プリン、チーズケーキ、知育菓子…。へぇー…色々な種類があるねぇ。どれにしよっかなー…
ん?注意。こちらは砂糖が多く含まれています。」