第14章 島初見
店を出てしばらく歩いていく。
辺りは少し薄暗くなっていく。
日は落ちているが、通路は街灯がネオン色に照らされていて街並みは明るい。陽気な音楽も聞こえてくる。
(音楽が聞こえてくるし、皆カラフルな服着てるなー…短いスカート履いてる人もいる…あれ見えてるよ?ん?あのズボンは糸がほつれて肌が見えてるよ?直さないのかな…)
私はこの街にいる人々のファッションに目がいく。初めて見る光景であった。
しばらく街中を歩いていき、夕方頃にはホテルへ戻った。
…
ホテルの入口には
「お帰りなさいませ。丁度、夕食の準備が整っております。今すぐご案内致しましょうか?」と、フロントの方が親切に教えてくれた。
(そうか、もうこんな時間じゃん…早いな~)
「そうだな、ちょうど帰ってきたことだし夕食とするか」
エルヴィンはそう言って案内されるままに歩いていった。
リヴァイと私もついていく。
下は赤いカーペットのような、土足でも踏み心地の良い素材であった。
歩いていくとエレベーターと扉が見えてきた。
「夕食は一階です。こちらのエレベーターの近くです。そしてこちらが…」
そう言い、私たちの目の前にある扉を開け、
「…以上です。何か質問があればこちらにお申し付けください。」
一通り言い終わったら行ってしまった。
…
「え、うわぁ…すっごい…」
そこには、私の好きな食べ物や見たことのない食材があたり一面に並んでいた。
「ほう…これがここで言うバイキングというやつか…」
「あぁ、そうみたいだな。感心した。いや、それ以上だ…」
「紅茶もあるじゃないか、パンも常備してある…サシャが来ていたら大変になっていたな…これは」
「…ふっ、そうだな。おにょ、あちらで食べようか。」
「はい!」
私は二人の会話を聞きながら歩いていった。
(兵長、結構満足してそう…それにしても、サシャって誰だろう…?知り合いかな…まぁ私には関係ないよね。)
そう考えながら席に着く。
「おにょここの食事は好きなものを食べていい。好きなものを取ってきなさい。」
とエルヴィンは私に微笑みかけてそう言そう言た。