第14章 島初見
「…別にいいじゃないですか!ガキですよ!どーせ。」
(もう何?2人揃って吹き出すとか…そんな子供っぽいですか?)
私は頬を膨らませて怒った。
「…別にいいじゃないか。ふっ」エルヴィンは慰めてくれた。笑いながら。
「注文いいですか?」と、エルヴィンが言うとオーナーのおじさんが来た。
優しそうな雰囲気だ。
「はい。ー…以上ですね。」そう言って。奥へ戻っていった。
(楽しみだな…初めての外食!)
「…手が汚ぇ。トイレに行く。」と、リヴァイは手を汚物を見るような目で見つめてトイレへ行ってしまった。
(…そんなに気になります?)
リヴァイはとても潔癖な部分がある。
(潔癖なのに…巨人のうなじを削げばすごく汚れるのにそれは気にならないの?)調査兵団に入ったということはそれなりの理由があるだろう。
(…あ、そうだ、二ファから貰った手紙見てなかった!今暇だし見よ。)
私は二ファに貰った封筒を開けた。
中に2枚の紙が入っており、1枚には
(これは大切にとっておいてね!2枚あるから1枚はエルヴィンさんに渡してもいいよ?結ばれますように)
と書いてあった。
(…なんだろうこれ。表は…(ペラッ)ん?…んん!?)
(ガタッ
私は表をみてびっくりした。
(これって二ファのカメラだったよね?…いつの間に撮ったの!?)
この紙には私とエルヴィンが後ろ姿で写っている写真だった。
海を眺めている姿だった。2人しか写っていない。
(…イルゼさんがいたのにわざわざ撮ってくれたんだ…それにしても団長って背が高くて髪の毛サラサラだな…筋肉の跡が服の上から少し見える…///)
私がこの紙を見ながらニヤニヤしていると、エルヴィンが
「…どうした?そんなにニヤニヤして。
それは…確か二ファがおにょに渡していた紙だったか?」
と言う。
やばい。バレてしまった。
「いや…二ファらしいことしてきたな…と思ってしまってつい…」
私は平常心を保つのに必死である。