第14章 島初見
「…ここを押すと、(パシャ)はい!これで大丈夫です。それから、内側を撮る時は、ここを押して、このボタンを押すと撮れます。」と、私が言うと、エルヴィンは内側のボタンを押し、パシャっ。そのままシャッターをきった。
「…団長!今私のこと撮りましたよね?消してください!」突然撮られた。
(…今絶対私の顔撮ってましたよね?わざとですか?)私は少し怒りっぽく言った。
「あぁ、すまない。間違えて撮ってしまったよ。消しておく。」と、エルヴィンは少し吹きながら言う。
「それよりリヴァイに教えてやってくれ。」とエルヴィンは私に言い、スマホの操作を始めた。
(絶対わざとですよね…)
私はしぶしぶリヴァイに操作を教えていく。
「…これで大丈夫です。」
「…あぁ、ありがとな。」とリヴァイは言ってスマホをポケットの中にしまった。
「まだ夕食まで時間がある。…少し街の散策でもしようか。」とエルヴィンは言うと、リヴァイは
「あぁ、そうしよう」と言って部屋を出て行く。
「はい!」私も3人についていく。
周りは沢山の人で賑わっている。
時々私たちの方を見たり、たまに誘いを受けるがリヴァイの顔を見てすぐ逃げる
(…兵長怖いですよ。)
「…ここオシャレですね。」
名前は…書いてない。中の光はオレンジ色で大人っぽい雰囲気だ。
(…お酒屋さんかな?)
「じゃあここにしようか。」とエルヴィンは言い、中へ入る。
中に客はいなかった。いるのはオーナーだけ。(おじさんかな…)
「いらっしゃい。3名さんかな?お好きな席へどうぞ。」
と言う。優しそうな人だ。店内のピアノの音色が心地良い。
私達は店内の奥の席に座った。
「ご注文がお決まりでしたら呼んでください。」と、オーナーは言い、カウンターの方へ戻って言った。
丸いテーブルの横に3つの席が均等に並んでいる。
3人でテーブルを囲うように座った。
「…夕食もひかえている。ドリンクだけ頼むか。」エルヴィンはそう言い、メニューを見る。
「…紅茶もあるじゃねぇか。」リヴァイは紅茶の欄をマジマジと見つめていた。
「あ、ジュースがある!」と私が言うとエルヴィンとリヴァイが吹いた。
「…お前はガキみたいにはしゃぐな」とリヴァイは言う。