第14章 島初見
「…以上です。他に疑問点などあればこちらの番号にお電話してください。それでは楽しんでお過ごしください。」そう言ってガイドは部屋を出ていった。
そして私達は一旦エルヴィンの部屋に集まる。
エルヴィンは、「リヴァイ、おにょ、これを持っていてくれ。これは緊急事態に便利な道具らしい。何かあればこれを使って知らせてくれ。」と言う。
「…了解だ。エルヴィン」とリヴァイは言う。
私も「わかりました。ありがとうございます。」と言って受け取った。
早速操作をしてみる。
(…これって、さっきの女性達が向けてきた箱だよね?名前は…スマートフォン…略してスマホか。
って何これ?すごく便利じゃん!!ここのボタンを押すだけですぐ電話が出来ちゃう!
ここの島はとても発展してるんだね…すごい)
こんな小さな物から多くの情報を引き出せてしまう。なんて画期的なのだろう…
「これすごく使いやすいですね!驚きました。」私はそう言うと、リヴァイとエルヴィンは驚いた顔でこちらを見た。
「…そうか。それならよかった。」とだけエルヴィンは言った。
「…俺はわからねぇ。」と、リヴァイは言う。
すると、エルヴィンもその意見に同情して
「リヴァイもそう思うか?
正直に言うと私もよくわからない。電話が出来ると聞いたんだが…」と、眉間に皺を寄せながらスマホと睨めっこしている。
「…えっと、電話はですね、このボタンを押します。そして、ここを押せば…」ピッ
私がエルヴィンのスマホを触りながら教えていった。
「そういう事か。…すまない、頼ってしまって。」と、エルヴィンは申し訳なさそうに私に言う。
「そんなことないです!お役に立てて何よりです。いつでも教えますから!」と私は言う。
(…団長って機械音痴なのかな?…なんか可愛いんだけど)
私がそう思った。
リヴァイも操作を考えており、「…俺にも教えてくr」
「おにょ、今度はカメラの使い方を教えてく欲しいのだが…」と、エルヴィンはリヴァイの声に重ねて言った。
「は、はい!(団長今私の名前呼びましたよね!?ドキドキしちゃった…)」私はもう一度エルヴィンのスマホを操作する。