第24章 昔の記憶
ふとラインを見るとエルヴィンからメッセージが届いていた。
…
おにょ、昨日はすまなかった。本当に申し訳ない。軽蔑してくれて構わない。私は壁内に戻ったら処罰を受けるつもりだ。
会いたくなければリヴァイと行動するようにしなさい。
…
「はぁ、団長は何も悪く無いですよ…私が弱くなければいいのに。」
私はすぐに団長に電話をした。
プルルルル
「…団長、私です。あの、昨日のことは何とも思っていません。私からも伝えたいことがあります。そ、その…あの時ちょうど記憶が戻って不意に涙が出てしまって、だ、団長のことは軽蔑なんてしません!」
「そ、そうなのか?それはよかった。記憶が戻ってよかったよ、本当に(ため息を吐く)。もし、記憶が戻った原因がわかるなら教えて欲しい。伝えてくれてありがとうな。言いたく無いなら伝えなくてもいい。そこは君に任せる。あとで会議を開く。」
エルヴィンは私の事を伝えると落ち着いた口調で話してくれた。
(緊急事態のときでも落ち着かせてくれる団長。この声好きだなぁ。)
「ありがとうございます。どうやって記憶が戻ったか全然わからなくて怖かったんですけど、団長の声を聞いたら安心して…ぅ」不意に涙が溢れてしまう。言葉が詰まって話せない。
「#NAME 1#、大丈夫だ。私が君は守り抜く。安心しなさい。電話は切るよ。」
エルヴィンはそう伝えると電話を切る。
…
電話を切った途端に顔が赤くなる。
「で、電話をしてしまった!!ぁあ、なんてことを…恥ずかしいよ…。落ち着け…私。」
ぁぁあああ!!!
「団長!!はぁーーー!もうすき!!声も!ぁああ、守るって…ドキドキしてしまう自分が醜いよ…。」
スマホを机に置くと、ベットにダイブする。
ボフッ
「はぁ、何でこんな時に恋に堕ちてしまうのかしら…」