第2章 第二章 ②
四月上旬
ついに新入部員達が練習に加わる日、つばきはグラウンドの整備をしていた。
朝練は大抵ボールを使った練習はしないが限られた人数の中準備を行うので早い内から用意しておくのだ。
ボールカゴを各ブースに設置しバッティングティーを用意してその足で飲み物作っている唯の元へ走っていた時の事だった。
何やらグラウンドが騒がしい。
グラウンドに目をやると遠目からだと良くわからないが新入部員の一人が注目を集めているように見えた。
整列する緊張感に満ちた面持ちの新入部員達は何故か拍子抜けしたような表情で唖然とその子を見ているようにも見える。
・・・様子が気になるが、今は任された仕事の一部が終わっただけの状態。つばきは後ろ髪を引かれる思いになりながらも頭を切りかえ唯の元へ向かった。
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やっとここまで来た。、 鈴ノ助