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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第132章 ◇第百三十一話◇互いの胸の内【女型の巨人編】


強引に立ち去ろうとするリヴァイの腕をハンジが掴む。
面倒くさそうに振り向けば、ハンジは至極真剣な顔で、嫌でも分かっていることをわざわざ言葉にする。

「なんだ。」
「明日は壁外調査だ。危険な作戦もある。もちろん、は私が責任もってポイントまで連れて行く。
 でも、絶対とは約束できない。私達調査兵には、今しかないんだよ。
 もうダメな2人を、もしリヴァイがどうにかしたいと思うなら、ちゃんと向き合うべきだ。」
「…分かってる。」

リヴァイは、乱暴に手を振りほどいて、部屋を出る。
扉を閉めるときにチラリと見えたハンジの顔は、呆れを通り越して、無念そうだった。
それはそうだろう。
分かってると答えた本人が、分かっていないことを自覚しているのだから。
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