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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第93章 ◇第九十二話◇美しい世界を貴方と生きる【恋の行方編】


息を呑んだ、音がした。
それはペトラからだったのか、手を引かれたときにたまたま目があったエレンだったのか、誰のものだったのか、分からない。
ただ、みんなが息も出来ないほど驚き目を見開く中、リヴァイ兵長は私を強く抱きしめていた。
唇が重なっていたのは、本当に数秒だった。
短いキスが、談話室の空気を変えた。
シン、と静まり返る中で、唇を離したリヴァイ兵長は、談話室にいた全員に向かって、口を開いた。

「いいか、お前ら。惚れてる女を守るのに、任務もクソもねぇ。
 俺の部屋にがいるのも、俺がそばにいてぇからだ。
 に傷ひとつでもつけてみやがれ、それが誰でも俺が黙ってねぇからな。」

あと、クソ野郎共、コイツに手を出すなよ。俺のだー。
捨て台詞のように男達に釘を刺した後、呆然とする調査兵達を残し、リヴァイ兵長は私の手を強引に引っ張って談話室から出ていく。
何が起こっているのか分からないーそんな表情のアルミンが見えた。
私も、同じ顔をしていたと思う。
リヴァイ兵長は今、何を言ったー。
何と、言ったー。



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