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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第50章 ◇第四十九話◇お手伝い【恋の行方編】


「悲しい想い出の中に、もし、リヴァイ兵長の大切な人がいるなら
 いつか一緒に、優しい想い出に変えてくれる人に出逢ってくれたらいいな。」

心の中で思っていたつもりだった。
でも、声に出してしまっていたようだ。
リヴァイ兵長が驚きで目を見張っているのに気づいて、自分の失態を知った。

「えっと、紅茶のおかわり、要りますか?」

慌てて誤魔化したけれど、まだ入っているから必要ないと断られて撃沈してしまう。
勝手にリヴァイ兵長のこれからの出逢いにまで言及してしまうなんて、迷惑どころか、気持ちが悪いと思われてしまっただろうか。
恥ずかしいし、気まずいし、逃げたい。
私は紅茶を飲むふりをしてティーカップで顔を隠した。

「は、」

リヴァイ兵長が口を開いたのに気づいて、ティーカップの陰からチラリと顔を見た。
私の名前を口にしたと思ったのだけれど、リヴァイ兵長は自分が持っているカップをジーッと見下ろしていて、これ以上口を開くような気配はなかった。

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