【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第50章 ◇第四十九話◇お手伝い【恋の行方編】
休憩をもらえたのはいいけれど、話題がなかったらどうしよう。
紅茶を作りながらそんな不安もよぎりつつも、結局は、なんだかんだと話題は途切れることはなかった。
笑える話題を提供してくれるオルオに心から感謝だ。
まさか、彼がこんな形で私の恋を応援してくれているとは思わなかった。
「せっかくの休暇を俺の仕事で潰していいのか。
ここまで終われば、あとは俺一人で出来る。せっかくだ、明日からは休め。」
話題が途切れるのを待っていたように、リヴァイ兵長が言う。
「予定もないですし、兵舎に戻るまで好きなだけ家族の元で休みましたから、
私は大丈夫ですよ。リヴァイ兵長のご迷惑でなければ、
最後までお手伝いさせてください。」
私の返事を聞いたリヴァイ兵長は、少し考える素振りを見せたけれど、このまま最後まで仕事を手伝うことを許可してくれた。
本当に迷惑でなければいいのだけれどー。
「リヴァイ兵長の執務室に私がいると、他の仕事がしづらいでしょうし、
明日は1人で出来る書類仕事だけを私の部屋に持って行ってやりますよ。」
「必要ねぇ。隣で見てやった方が早ぇ。」
食い気味に拒否された。
リヴァイ兵長に書類を確認してもらいながらやった方が早いのは確かではある。
結局、明日も朝から書類仕事を一緒にするということに落ち着いた。