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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第47章 ◇第四十六話◇おかえり【調査兵団入団編】


夕食を終えた私は、104期の新兵達と一緒に宿舎に戻ってきていた。
前回の壁外調査でエレンの功績も少しは認めてもらえたようで、彼も兵舎で生活をする許可が出たらしい。
やっと調査兵らしくなったと喜ぶエレンよりも、ミカサやアルミンの方が嬉しそうで、とても微笑ましい。

「明日からはまたさんの兵団服姿が見られるんですねっ。
 ワンピース姿も好きですけど、やっぱり兵団服のさんはカッコいいですからねっ!
 楽しみです!!」

嬉しそうに言ったサシャに、それはまだ無理だと答える。

「え!なんでですか!?また辞めるんですか!?」

ショックだ!と顔で言うサシャに、私に代わってジャンが説明してくれた。

「なんでだよ。エルヴィン団長が休暇届で出してるから、 
 残りの休暇消化のためにあと1週間は休みだって話を
 ハンジさんがしてただろ。この芋女が。」

頭も芋なんじゃねーの?と余計なことを言うコニーは、サシャに思いっきり頭を噛みつかれているが、ジャンの言う通りだ。
ついでに、1週間も休みがもらえるなんて羨ましいという声がチラホラと上がってきたが、残念ながら、そんなに良い休暇ではない。
何と言っても、私には壁外調査の報告書という大量の書類仕事が待っている。しかも、せっかく1週間兵役が休みならちょうどよかったーとばかりに、私には全く関係なさそうな書類までハンジさんが置いて行っていたことに、食堂に行く前に気づいたところだ。

「ーということで、私は、1週間書類漬けだよ…。」
「…どんまいだ、。」

ライナーの大きな手が、肩に乗る。
優しさなのだろうけれど、なんだかすごく重たく感じる。
仕事をしなければならないのだと改めて思い知らされて、憂鬱になった。
それは、目が合ったベルトルトに、不憫そうな顔をされたからだろうか。

「じゃあ、私はここで。また明日ね。」
「あ、そっか。さんの部屋はペトラさん達と同じフロアになったんでしたね。」

階段前で立ち止まった私に、アルミンが思い出したように言った。
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