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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第47章 ◇第四十六話◇おかえり【調査兵団入団編】


私の告白に、ペトラは息を呑んだ。
そして、僅かに見開いた目で私を見た後、スッとその視線を逸らされてしまった。
ペトラの横顔を見れず、顔を伏せてしまいそうになるのを必死にこらえる。
逃げたらダメだ。
リヴァイ兵長を好きでい続けるために、せめて、リヴァイ兵長に恋人が出来るまでは、私はこの想いを大切にしたい。
そう決めたのだからー。

「今までずっと、黙っていてごめんなさい。驚かせて本当にごめんなさい。
 ペトラの恋を応援するって言っておいて、すごく自分勝手だけど、でもー。
 もう自分の気持ちに嘘はつけない。つきたくないって思ったの。」

もしかしたら、リヴァイ兵長に告白するよりも心臓がドキドキいってるんじゃないかと思う。
不安で緊張する。
リヴァイ兵長は好きでいたいけど、ペトラという友人も失いたくない。
勝手で我儘なのは承知している。
本当はもっと早く、ペトラが自分の気持ちを教えてくれた時に、私もそうだと伝えるべきだった。
そうすれば、こんなに彼女を傷つけることもなかったのにー。
自分の弱さに腹が立って、私は唇を噛んだ。
しばらくの沈黙が続いた後、ペトラが大きく息を吐いた。
その横顔は怒っているようで、悲しそうで、でもどこか、ホッとしているようにも見えた。

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