【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第47章 ◇第四十六話◇おかえり【調査兵団入団編】
「私、ペトラに話したいことがあるの。」
ティーカップをテーブルの上に置いて、私は言った。
「ん~?なに?書類の分からないところなら、私がいつでもー。」
「書類の話じゃないの。それは…後で聞くかもしれないけど、
今はそうじゃなくて、どうしてもペトラに話さなくちゃいけないことがあるの。」
少しだけ、沈黙があった。
ペトラは、何か言うわけでも、私を見るわけでもなく、書類をただじーっと見ている。
でも、少し待っていれば、ペトラは書類をテーブルの上に置いた。
「改まっちゃって、どうしたの?
なんか、ビックリしちゃった。」
私を見たペトラは、いつもの優しい笑みを浮かべていた。
リヴァイ兵長への気持ちを話したら、この笑みは消えてしまうのだろうか。
嘘吐きーそう言って、冷たい瞳を向けられたらどうしよう。
怖くなって、無意識に握りしめていたスカートに皴が出来る。
「私…、リヴァイ兵長のことが好き、なの…。」
勇気を出して、告げた。