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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第44章 ◇第四十三話◇手紙【調査兵団入団編】


あの日から、私は誰よりも自由に生きてきたと思う。
第二の人生で、私は今までは本当はしたかったのに勇気が出なくて出来なかったことにもチャレンジしてみた。
ハンジさんに直談判した後、反対する両親を押し切って調査兵団に入団した。
初めて反抗する娘に父も母も戸惑ったと思うし、すごく心配したと思う。
でも、私は調査兵団に入ったことをこれっぽっちも後悔していないし、いつか両親にも私の気持ちを分かってもらえたら嬉しいなって思ってる。
それから、ドキドキしたけど、いろんな人に声をかけてみたら、みんなすごく優しくて、私にもたくさんの友人が出来た。
死ぬほどツラい訓練に耐えたら、私の実力を認めてくれる上官が現れた。
私を産んでくれた両親にも親孝行、出来たかなって思うんだ。
誕生日パーティーも喜んでもらえたし、本当によかった。
意地っ張りで、強がりで、負けず嫌いで、気が強くて、優しすぎるのがたまにキズの可愛い親友も出来たしね。
今日、ペンを握る私は、幸せな人生だったって心から言えるよ。
最後の最後に私に素晴らしい人生を送らせてくれてありがとう。
には、感謝してもしたりないくらいに感謝しています。
本当にありがとう。

中途半端な時期に駐屯兵団から調査兵団に編入する私のことを変わったやつだとはからかったけれど、それはのようになりたいと思ったからだったんだよ。
そして、必死にキツい訓練に食らいついていったのは、命を張って誰かのために戦うを守る兵士になりたかったから。
がこれから人類を救う兵士になるかは分からない。
別にならなくったっていいよ、そんなの。
むしろ逃げるべきだね、あんな大きいだけの気持ち悪い生き物なんて。
でも、もしも、が巨人に飛び込むなら、私も一緒に飛び込む。戦うなら、一緒に戦う。
が死ぬのなら、代わりに死ぬ。
そういうと、なんだかすごいことをしようとしてるみたいだけど、命を懸けて、なんて大それたことじゃないの。
私はただ、私の命の恩人で、そして大好きな親友を守りたい。それだけだよ。

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