【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第44章 ◇第四十三話◇手紙【調査兵団入団編】
ここからは、の命を守ったのは私だって、信じて言うね。
もしも、そこにいるが、生きるのがツラいとか腐ったこと言ってたら、絶対に許さない。
だって、そこにある命は、私が守った命だよ。
今のの人生は、私が与えた第二の人生。
だから、無駄にするなんて、絶対に許さないから。
だから、。
勝手に死んでいった我儘な親友の最後の願いをきいてほしい。
どうか、自由に生きて。
好きなように生きて。
そして、いつも笑っていて。
たとえ、あなたの陰で誰が泣いていても、苦しんでいても。
好きなことをして、好きな人を好きでいて。
調査兵団を辞めたいのなら、辞めてもいい。
もしも、死んでいった仲間のために辞められないと思っているのなら気にしなくていい。
私が先にみんなに会って、は精一杯やったんだって伝えておくから。
好きな人に気持ちを伝えたくないのなら、その胸にそっと大事にしまっていてもいいと思う。
でも、誰かのためにその気持ちを殺してしまわないで。
誰かを想う気持ちは尊くて、とても素敵なものだってことを、私はに教わった。
だから分かるの。
もしもその気持ちが届かなくても、誰かを想う優しい気持ちは、絶対にその誰かの助けになるはず。
そしてそれはいつかきっとを守ってくれるから。
私はそう、信じています。
ねぇ、。
この世界は、残酷だね。
生きるのが苦しいくらいツラいことがたくさんある。
どうしても避けられない別れがある。
でも、私は、この世界は美しいと信じたい。
だって、家族と友人の命を誕生させてくれたのも、この世界だから。
大丈夫、なら大丈夫だよ。
ひとりじゃないから。
姿は見えないかもしれないけれど、私はいつものそばにいる。
失敗したときは叱ってあげるし、頑張ったときは褒めてあげる。
が泣けば隣で私も一緒に泣いてるし、楽しいときは一緒に笑ってる。
そうして、また再会する日がくるのを気長に待っています。
さて、長くなってしまったし、これくらいにしておきます。
壁外調査前日だというのに心ここにあらずで全く別のことに悩んで眠れずにいる困った親友をからかって、私も寝ようかな。
またね、!
あなたの世界一の味方 ルルより