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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第160章 ◇第百五十九話◇運命の日が、始まる【運命の決戦編】


シガンシナ区決戦当日、日没前。
兵団マントを羽織ったところで、リヴァイ兵長が部屋に入ってきた。

「準備できたか。」
「はい、今終わったところです。」
「じゃあ、行くぞ。」

リヴァイ兵長に続いて部屋を出れば、緊張した面持ちの調査兵達が廊下を通り過ぎていった。
昨日の楽しい雰囲気が嘘だったみたいに、今日の兵舎は緊張感でピリピリとしていた。
リヴァイ兵長でさえもー。

「いよいよだな。」
「あぁ。」

ちょうどミケ分隊長も部屋を出てきたところだったようだった。
リヴァイ兵長に声をかけたミケ分隊長と、3人で一緒に歩き出す。

「、ちゃんとマントは、新しいものに変えたんだな。
 諦めてくれてよかった。」

ミケ分隊長が、私のマントを見て安心したように頷く。
数日前までは、右下にあったはずのルルの紋章はもうない。
本当は凄く嫌だった。
私の背中にはルルにいて欲しかった。
でも、ウォール・マリア奪還作戦の内容を遂行するためにも、私が私だとバレてしまうような兵団マントはどうしても認めてもらえなかった。
私のマントの特徴をライナーとベルトルトが知っていることも分かっている。
だから、被験体を殺すときに、兵団マントを偽装して私を犯人に仕立て上げようとしたことも忘れてはいない。
だからー。

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