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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第159章 ◇第百五十八話◇運命の日の前夜も貴方を愛する【運命の決戦編】


「ねぇ、リヴァイ兵長。私、泣きそうです。」

ゆっくりとベッドに寝かされながら、私はリヴァイ兵長の頬を撫でていた。

「ん?どうした?」

私の前髪を優しくかき上げるリヴァイ兵長は、とても愛おしそうに見つめてくれる。
だから私は、素直に甘えられる。
我儘だって言える。
本当に、出逢えてよかったー。

「こんな幸せな人生、何度生まれ変わったって来ないんだろうなって思ったら、
 少し寂しくなっちゃいました。」
「馬鹿だな。俺に未来を全部くれんだろ。の未来の命も俺のもんだ。
 何度だって、俺がを幸せにしてやるよ。心配すんな。」
「そっか…。よかった。」
「だからって死ぬんじゃねぇぞ。今のの命だって、俺のだ。」
「はい、約束します。リヴァイ兵長を残して死んだりしない。
 だって私は、ずっとずっと、一緒にいたいもの。」
「ならいい。」

また唇が重なる。
明日の私達は笑っているだろうか。
どんな風に過ごしているのだろうか。
あぁ、愛してる。心からー。

「リヴァイ、生まれてきてくれて、ありがとう。」

私だけに愛を語ってくれる大好きな瞳をそっと撫でる。
明日の私達は、きっと笑っている。
だって、リヴァイ兵長はずっとずっと苦しみの中で必死に生きてきたのだから。
もう幸せになっていいはずだからー。
せっかく、生まれてきたのだからー。

「俺は幸せだ。に出逢えて、よかった。」

優しく抱きしめる腕を知っているリヴァイ兵長は、優しい愛を知っている人だ。
だから私は今、こんなに幸せだ。
心から愛している、明日もその先の未来も、永遠に一緒にいたいと思えるほどー。
何度生まれ変わったって、きっと愛してしまうのだろうと、信じられるくらい、私は貴方を愛してる。
人類の命運をかけた戦いを前にして、私が想うのは、人類の未来ではなくて、愛する人のことばかりだったー。
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