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【IdentityV】ゲーマーでオタクで何が悪い【第五人格】

第2章 こんにちはサバイバーの皆さん


ノートンside

正直、疑うところしかなかった。

初めて会うこの人選の中で全ての人に笑顔で返し、自然と順応していく。疑わしいところをついても決してぼろを出さすに武人ですのでの一言でいなしていく。

イライを助けた時も、さも当然のようにハンターへ突っ込み、無謀にも立ち向かった。まるで自分の命を軽く見ているような。散っても満足気に微笑めるようなそんな余裕さえも見せていた。いつの間にか目がそいつを追っていた。


服を取りに戻り、モヤモヤとした何ともやるせない気持ちで風呂場に向かうと、まるで示し合わせたようにアイツが来た。

悠斗「あっ」

「!」

気まづそうに苦笑いをする悠斗。それもそうだ。あれだけ問詰めればそうもなる。しかしこんな絶好の機会はない。


「……えっと、お、おれ時間ずらしまs「べつに一緒に入ればいいじゃん」ヴっ」

今度こそ。お前の面を剥がす。そう意気込んでいた。



驚いたのはそいつが気まづそうに服を脱いだ時。明らかにハンターからくらった傷とは別の痣や切り傷が多い事。そしてあの刀を縦横無尽に振り回すには叶わなそうな、握ってしまえばすぐに折れてしまいそうな腕を隠すように声を発していたからだ、

悠斗「……見て面白いもんじゃないだろ。」

顔に傷は無いのに、身体に無数に傷がある。という事は、俺に考えられるのは数択しか無かった。
此奴の顔はお世辞抜きにも綺麗だ。綺麗すぎるんだ。男にしておくには勿体ないような美人。そして握れば折れてしまいそうな腕と体。


そして次の言葉で、俺は息を飲んだ。

悠斗「ノートンは、筋肉とか、羨ましい限りだよ。そのケロイドとか、深くは突っ込まないけど、頑張ってるんだなって思えるし。その……口下手だから続かないけど、とりあえず俺のは見たって面白いもんじゃないんだ。忘れてくれ」

恥ずかしさからか火鉢ったような顔と隠せるわけがないのに、必死に隠そうとする傷跡。
忘れてくれという、あの戦いを見せておきながら自分の身体には消極的なその態度。このケロイドを否定もせず受け入れるかのような笑顔。


ドロドロとした感情が混み上がってくるのがわかった。

手に入れたい。手篭めにしたい。捕まえたい。

ぁあ、恋をしたと理解した。
それから俺の感情は、疑わしいから一変、手中に起きたいに変わった。
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