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弱ペダ短編集

第6章 幼馴染の距離(巻島裕介)


「おまえ、オレのことなんだと思ってるショ。女友達か?ペットか?ふざけるな」

オレは驚きの表情を浮かべている茉璃をベッドへ押し倒し両手をシーツへと押し付ける。

「ゆ、裕介!?なんの冗談…?その、ごめんて」
「冗談なんかじゃねーショ。オレだって男なんだよ」

オレは目の前にある柔らかそうな唇に自信の唇を重ねた。

「んっ!?っ…ふっ…んんっ!」

最初は抵抗していた茉璃だったが今はとろんとした表情を浮かべている。
その表情がオレをさらに高揚させる。
オレは苦しいのか中途半端に開いている茉璃の口に舌をねじ込み逃げる茉璃の舌を追う。

「ゆ…すけっ…んっ…」

クチュクチュと音を立てながら舌を絡め何度も口角を変えて口づけをする。

「っ…ハァ…ハァ…」

ゆっくりと唇を離し茉璃を見ると目元が涙で濡れていることに気が付いた。
それを見て血の気が引いていくのがわかる。

「っ!ご、ごめんショ!こんなことするつもりじゃ…今のことは忘れろショ!」

そう言って茉璃の上から退くとすぐに茉璃は身体を起こし少し乱れた制服を整えた。
そしてすぐに立ち上がり持ってきていた教科書を手にすると扉から出て言ってしまった。

「ショォォォォォォォォ!!オレは何をしてるっショ!完全に理性を飛ばしてたっショ!!!最悪っショォォォォォォォ!!!」
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