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BLEACH~The Thunder God~

第7章 陸ノ刻~荒んだ過去~


さらに時が経ち―

真央霊術院を無事に首席で卒業することができた。当時の真央霊術院は、飛び級がなく、一律で教育課程が6年だった。そのおかげでいい友達と学院生活を送ることができた。

正式に死神となり、席官クラスでの配属を約束されていたがそれを断り、最初は一番隊の隊士として配属されることになった。


さすが総隊長率いる隊だけに、任務完遂を旨とする厳格な隊士が集った印象を受けた。そもそも真央霊術院はじい様が直轄している教育機関であったため、私の存在も実力も知っていた。真央霊術院時代に、修行に修行を重ね何とか危害を及ばないように抑えた《雷切》を見せた。『見事』という一言で、じい様には片付けられてしまったが、後で問いただしてみると『一対一ではおぬしに勝てん』と言わしめた。凄い。

一番隊にいた頃は、特に事件が起こった訳ではなかった。ただ、一般隊士とは違って、じい様のために和食を提供したり、雀部長次郎副隊長には洋食を提供したりと、いろいろな雑務やその他諸々を引き受けていた。そのせいか、他の一番隊隊士からは『金髪で真っ赤な瞳の美女がいる』『スタイルがいいし性格もいい』『なんかエロい』という噂が立つのが早かった。もちろんその噂が隊士に回るのも早かったけどね。

数年経ち、真央霊術院発で初めての隊長就任が認められた京楽春水と浮竹十四郎。そのことを聞いて、じい様に「どっちかの下に就きたい」と直談判をしたことを覚えている。その願いは聞き届けられ、京楽が率いる八番隊の一般隊士になった。

久しぶり、というほど離れていた訳ではなく、ごくごく普通に京楽や浮竹とは会っていた。互いに成長し、時には一緒に晩酌するなどしていた。

八番隊隊士になったはいいものの、京楽が席官に昇進しないかとうるさかった。確かに、卒業時には席官の話は蹴ったが、特に理由はなくただあるとすれば、今まで2人に守られていた身。今度は私が2人を守ろうとして、2人の下で働きたいという思いがあったのかもしれない。だから別に、席官になりたくなかった訳ではなく、2人のどちらかの下に仕えられればそれでよかった。

その後無事に私は、八番隊第五席となり、今に続くわけだ。
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