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BLEACH~The Thunder God~

第6章 伍ノ刻~友の結び~


さっきも言った通り、強く美しい。そして優しいのだ。ほら、凄い女だ。あの十一番隊と、京楽隊長からのお墨付きだし、本当に強いんだろう。強く抱けば折れてしまいそうな華奢な身体なのに…。

(…負かされたことは純粋に悔しいな)

割りと勝負は早く終わってしまった。自分よりも強いやつは沢山いる。俺ももっと強くならないとな。
神崎はどうやってこれほどまで強くなったのか。今度聞いてみるか。…変わらず太ももが柔らかい。

「んーっ…。私もちょっと疲れちゃいました」

吐息を吐き、両手を天に伸ばした。身体の凝りを取っているのか、両手を伸ばしたまま身体を左右に傾けはじめた。

そこで、想定外のことが起きた。左右に揺れる際、はだけた死覇装の間から膨らみの先に突起のようなものが見えた。桃色の突起だ。

(…落ち着け、落ち着くんだ)

明らかに…アレだ。神よ、今日が命日でも後悔はない。もう死んでるけど。俺、死神だけど。聴覚、嗅覚、触覚、そして視覚で神崎を感じている。…気を抜けば押し倒して襲ってしまいそうだ。ある意味怪我で動けなくて良かった。ラッキーなものも見れたし…。というか見てるし。美人で身体も綺麗とか…ズルいと思うんだが。…本当にピンクなんだな。

(…興奮するな、落ち着け!)







そろそろ雨も止みそうだ。雨に濡れた草の匂いっていいよね。地面の焼ける匂いも好きだけど。無事に鎮火された戦場を見ながら伸びをする。久しく回道を使ってなかったからか、凄く疲れてしまった。最近の治療は湯治だからだろう。改めて考えると、湯治で治癒出来るってどういう理屈なのだろうか。いや、そもそもこの尸魂界で理屈とか考える時点でダメだ。まぁ…そういうものだと割り切るべきなんだろうな。

ふと目線を下ろすと、檜佐木副隊長は私を見つめていた。その視線は、私の顔に向けられていたものではなかった。私の、元から培われた力なのか、視線の先を感じることが出来るのだ。それとも、女の勘とやらが働いているのか。仕方ないよね、男の人だから。私も男だったらおっぱい見るし。松本副隊長やばかったしね。

「身体、休めたら戻りましょうか」

檜「あ、あぁ…」

少しやりすぎてしまった感はあるが、別に命を刈り取った訳ではないから大丈夫だろう。
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