第8章 彼女が大事すぎて
優しさに包まれながら『すぅ…』と息を吸って吐けば、空気よりも琉夏への想いで身体中がいっぱいに満たされた。
「大好きって…言いたい」
「今、聞いたよ……^^*」
「もっと…もっと、琉夏ちゃんに…大好きって伝えたいの…」
ゆっくり
ゆっくり
自分の中で今度はちゃんと形になっていく“心の準備”。
無理でもなく、強がりでもなくて心からそう思える。
「琉夏ちゃんにいっぱい…伝えたい…」
素直に思える。
彼の沢山の愛を感じたいと、伝えたいと。
「美奈子……」
怖くない、怖い訳がないんだ。
だって肌より先に、強く気持ちが繋がってるのだから。
「途中で止められないよ?……いいの?」
「止めなくて…いい…」
重なり合う唇の熱さも琉夏の想いの熱さも、今、全部一つに溶けていく。
溶けたその熱に身を委ねる、それがこんなにも幸せに感じれるだなんて知らなかった。
「美奈子……」
琉夏が枕に肘をつき上体をゆっくり起こした。
美奈子を跨ぐ様に顔を挟んだ耳元に反対の手をつくと、再び視界が琉夏の顔で陰る。
細められる瞳に、角度を変え、何度も重ねられる唇に
麻酔にかかる様に
甘く身体が痺れていくーーーー