第13章 可愛いよ、×××…俺が欲しい?
(ルカくんってかなり……情熱的だよね……)
シーツに包まり、窓の外で徐々に空に広がり行く朝焼を眺め、美奈子が内心でポツリと呟く。
目の前で安らかに眠る愛しい人の寝顔は、仰向けに横になってる為に前髪がサイドに流れて普段よりも幼く見える。
それを微笑ましく思いながらも、今は珍しく美奈子が一人起きていた。
いつも愛し合った後には決まって先に美奈子が眠りについてしまうのだが、今回は琉夏の方が寝息を立てるのが早かったのだ。
(ルカくん、相当疲れてるんだろうな…。それなのにあんな……あんな……何回も)
自分自身で振り返っておきながら、情事の激しさについカァッと一人赤面してしまう。
行為自体はいつだって心根の優しく穏やかな彼の人柄を表すかのように終始優しく丁寧だ。
だが、男らしい本性がそこに加わると燃え上がる程情熱的なそれへと変わり、本来の彼からは想像し難い程意地悪な面も見せたりする。それにより―――。
(ルカくんが一回イクまでの間に私ってば三回はイッてる気がする…。いつか身体が本当に溶けちゃうんじゃ……)
結果、そんな琉夏のギャップにも激しい情事にも溺れてしまう自分がいるのも確かで、美奈子は火照りの冷めやらない身体をもぞりと寝返り打たせると、彼の胸板に頬を擦り寄せた。
(何だかんだでエッチは恥ずかしいけど、ルカくんと毎日一緒に過ごせるのは嬉しい…。ルカくんと一緒に朝を迎えられて良かった……)
琉夏から遅れる事数十分、ここで漸く美奈子も「すぅ…」と寝息を立てる。
こんな幸せな毎日がこの先も続き、いつかの結婚式を前に気を逸らせて眠りについた。
身体中に残る愛撫の余韻に包まれながら「おやすみなさい」。
―――数時間後、
目覚めた時には再び始まるヒーローからの愛ある行為に備えて、今はただぐっすりと。