第8章 彼女が大事すぎて
その後、レストランに着いて出された美しい料理の品々。
星のつくフレンチレストランの、抽象画やオブジェの様に芸術的なメニューを最後まで食べておきながら、内心それ所ではなかった美奈子
「美奈子、そんなとこに突っ立ってないで、こっちにおいで」
ホテルのベッド、腰かける琉夏が美奈子を呼ぶ。
「う、うん…」
食事を終え、一通りお土産や施設を堪能したあと
最後に辿り着いたこのホテル。
琉夏にエスコートされ、当たり前の様に部屋に連れて来られていた。
「あー…今日は楽しくて叫んだり過ぎて喉が痛いかも」
「私も楽しすぎていっぱい叫んじゃった」
「薔薇の迷路は凄かっただろ?
プロジェクションマッピングも圧巻^^*」
「うん。また見てみたい」
他愛のない話を交わしながらも、ベッドの上、妙にそわそわと落ち着かなくなってきた。
(今まで何回か一緒に寝た事もあるのに…こんなに緊張してたかな…)
意を決した途端に自覚する琉夏の唇や肌や首筋。
隣に座る琉夏のシャツ越しの胸板の広さや厚さ、腕の筋まで、今までと違う視点で見るとこうも違うのか。