第8章 彼女が大事すぎて
「凄かったね!私も気付いたら夢中で…!」
「また来るか」
「うん!!また琉夏ちゃんと来たい!」
…
……ーーーーーーー
「琉夏ちゃん、次どこいくの?」
「ああ…お腹減ったね、何かたべようか」
「うん♪」
「あ、レストランの後はこのままこっちに泊まるから。」
「あ、う、うん」
「美奈子、あと今夜はこのまま泊まってくから」
『ホテル』に『部屋』に『泊まる』が揃えば後は一つだ。
別に部屋を取った所で、琉夏と離れて眠るわけがない。
「う、うん…」
あれだけ意気込んだ朝の気合いは何処へやら。
思い出したように、途端に心臓が忙しなく胸を叩いた。
「この近辺で、美味いカリフォルニアン・フレンチの店あったんだった。今日はそこでいい?」
「うん…っ」
一路レストランを目指して走り出した。
オレンジに染まり出す空が、夜の訪れを告げている。
まるで『準備はいい?』と言われてるかの様に差し込む夕陽のオレンジ。
近付く夜を前に、美奈子は、はやる鼓動を琉夏に聞かれない様に、胸を必死で抑えたーーーー