第7章 男の子は大変なんです
「最近、美奈子とエッチ出来てないもんな……。でも俺ってば、夢であんな……あんな……」
そこまでをぼんやりと独り言で呟いておきながら、いざ夢の内容を脳裏に過らせた途端、琉夏の顔がカアッと赤くなる。
そうして悶絶しながらも暫しの自己嫌悪に陥った琉夏が、「顔、洗お…」とベッドから起き上がろうとした、その時。
「……うっ…わ……?!」
寝間着のズボンがやけに肌に張り付く違和感に、琉夏が「?」とシーツを捲り、自身の股間に目を遣った。
捲ったシーツの中、彼が目の当たりにしたのはとんでもないリアルだ。
「俺ってば、ホント……サイテー……」
肌に、股間にと張り付いていたのは何も寝間着だけじゃない。
ボクサーパンツ諸共だ。
何も恥じる事は無い、
至って健全なまでに男子には見受けられる生理的現象なのだが……。
「何か今……美奈子の顔、見れないかも……」
「はぁ~…」と、再び自己嫌悪に深々と陥る琉夏。
そんな彼に追い討ちを掛けるが如く、無情にも階段を降りてくる音が室内に響いた。
「おい……琉夏起きろって、目覚めてたんかよ。珍しいな。お前が起きてるなんて……」
「わー!コウ……っ、駄目!今すぐ上戻って!」
「何だよ?朝から騒々しい……」
「いいから!いいから早くUターン!Uターンして!」
「は?」
その後、
琥一をどうにか部屋から追い出す事には何とか成功はしたものの―――……。
洗面所で琉夏は、下着とズボンの始末に頭を悩ませるのでした。