第6章 嫉妬
――――ギシッ。
琉夏は美奈子をベッドに横たわらせると、一糸纏わぬ彼女の姿を瞳を細めて眺めた。
「はぁ、は…琉夏く…ん…」
恍惚に潤んだ瞳は絶頂に達した気怠さにとろんと閉じかけていて、真っさらなシーツの上に四肢を投げ出し乱れた息を整えている。
細く華奢な腰のラインから視線を下へとずらして行けば、今しがたまで自分の手によって弛緩された恥部からはたらりと眩しい糸が引いていて―――…。
その淫らな姿と日中の清純で照れ屋な彼女との開いた振り幅、その差。
「本当にお前は綺麗で真っ白……心も身体も、それでいてここはこんなにも淫らでやらしい」
「…っ…あ!」
「この姿もその顔も……誰にも見せたくない。俺だけのお姫様」
「や…ァん、あ…琉夏くっ」
小さく尖る薄桃色の乳首にキスを落とすと、そこを中心に唾液の線を乳房の上に引いた。
いじらしく可憐で花のような彼女の淫らに乱れたこの様を一体誰に見せてなどやるものかと。
改めて思い知る、自分の中の嫉妬に駆られた激しい感情。
「美奈子、愛してるよ。俺を求めて名を呼んで―――…」
シャワー浴びる前に
仄かに残っていた煙草の匂いに体臭混じりの酒の臭い。
そんな残り香等は、行為がもたらす鼻につく愛液の甘い蜜香が全て消し去る。
彼女から自分以外の男の痕跡を消してしまえば、今度は自分の痕跡を残す番だーーー