第4章 小さな命
「寝た?」
「うん。ぐっすりだよ」
桃を寝かしつけた美奈子が戻って来て
途中だった食事を早くも片し始める
「食べないの?」
「あ…何だか食欲なくなってしまって…」
「ちゃんと食べないと出るもんも出なくなるよ」
「ふふっ。そうだね。じゃあホットケーキ作るから一緒に食べよう!」
カチャカチャと食器を片しながら、美奈子の提案に微笑みだけ返すと
美奈子も嬉しそうに笑った
「手伝うよ」
……
………ーーー
「ん、美味い♪」
「本当!琉夏くんが手伝ってくれたからだね!
ありがとう^^*」
二人で片付けを終えた後、一緒にホットケーキを作り
温かいココアと共に出来立てホットケーキを食べる
こんな何てことない日常も堪らなく幸せだと感じる琉夏
もぐもぐと頬張る美奈子の横顔を見ながらふっと笑いが溢れた
「ホットケーキミックスの粉、ついてるよ」
「あ…ありがとう…」
口元についた粉を指の腹で擦ってやる琉夏
それだけで意図も簡単に頬を染めた美奈子が照れくさそうに微笑む
こんなところは母親になっても変わらない
美奈子は、ずっとこうして初心なまま、生きていくのだろう
そんな姿を隣でずっと見て
愛しいと感じるのが自分であったらいいと
琉夏は思うー…