第4章 小さな命
一番の変わりようは、桜井父であろう
「桃ちゃーん!元気でちゅかあ?
じいじだよー」
デレッデレな顔に
琉夏、琥一や桜井母もが驚いた
付き合っていた当時から美奈子に対して
桜井両親は、美奈子を実の娘のように可愛がっていた程だ。
琉夏や琥一が悪さした時や
礼儀なってない時は問答無用でゲンコツしていた人物が孫や義娘にデレデレ
ただ顔が怖いせいか桃に泣かれる
「ふぇっ…うぇぇん!!!」
「な…なぜ…俺の顔を見れば泣くんだ…?」
悲しみに暮れる桜井父を見て、また笑ったりと
何とも濃い日々を送っていたーーーー
そして何より…
「えぇぇん!」
「んーどうしたんだろう?結構飲んだのに…どうして泣くのかな~?」
「どれ」
美奈子の腕の中で泣き叫ぶ桃を琉夏が受け止め優しく揺すりながら抱っこする
「あっ…あ~う~」ꉂ(๑>▽<๑)
「あっ!すごい!泣き止んだ!」
桃は小さな手を伸ばしながら、琉夏の腕の中でご機嫌良さげに口をパクパクさせた
「ふふっ。桃はパパが大好きなんだね!」
「そういうとこも美奈子そっくりだね」
「っ!!そりゃあ…琉夏くんのことは大好きですけど…」
「そうじゃなくて。父親が好きだって話」
「なっ!…る、琉夏くんの意地悪!」
「( °ᗜ°)ハハッ、怒んないの。
お前が俺のこと大好きなのは、とっくの昔に知ってる」
クックッと喉を鳴らして笑いを溢すと、むくれたようにプクリと頬を膨らませてる美奈子
紅い顔を隠すためにプイとそっぽを向くところは母親になっても変わりない
そんな美奈子が今でも愛しく
むしろ気持ちは前以上に膨れ上がっていて、自分でも時々おかしくなってしまいそうな琉夏
心から愛してると言える女性と、こうして家庭を築けたこと
子宝に恵まれたこと
琉夏これ以上ない程に満たされていたーーーー