第13章 可愛いよ、×××…俺が欲しい?
二人の家に帰り
思わず「はぁ…」と心底からの一息が漏れる。
冷たいアイスティーが火照った体を涼めた。
「美奈子がお気に入りの店って言うだけあって、美味しかった。これからは俺も定期的に通う」
「気に入ってくれて良かった。ルカくんが来たら店主さんも驚くよ。コウくんでも店員の女性が騒いでたくらいだし。それに…」
「それに?」
「若夫婦でまたおいでよ!」と言われたことなど思い出し顔がボッと赤くなる。
いつか、琉夏と結婚して本当の夫婦になりたいと思っている。ただ琉夏は浪人生で自分は大学生であり結婚という重責から別れたり意見の相違から別れたと大学に入ってから出来た友人たちからも聞いたことがあった。
「なに百面相してるの?」
「ヒュカフン、なにしゅるの?!」
美奈子を頬を引っ張って遊ぶ琉夏。
あははっと笑うが、直ぐに真剣な顔つきになった。
「なに、不安そうな顔してるの?おおかた理由は分かるけど…」
「え?」
「俺ちゃんとお前とのことも真剣に考えてるから。本当は今すぐにでも結婚したいし子供もほしいって思ってる」
「ルカくん」
今しか出来ないこともあり、学生生活を楽しむことや学生時代しか経験出来ないこともあるが、ゆくゆくは結婚をするんだろうと両家の親から琉夏が言われた事を伝えた。
「パパやおじ様たちにそんなこと言われてたの知らなかった。」
「付き合いはじめの頃挨拶したときにね。おじさんおばさんには早めの孫大歓迎ともいわれたけど♡」
「もうっ////パパ達なにルカくんに言ってんだか。」
「俺は美奈子が幸せそうに笑ってくれて嬉しいよ」
照れながらも琉夏から見て「幸せそう」と捉えられるのは、美奈子にとって嬉しい事だ。
二人でいる、それだけで本当に幸せを感じるのだから。
一秒一秒が穏やかにゆっくりと流れていくから不思議だ、そんな空間をいつでも琉夏は生み出す。
彼の雰囲気や物腰の柔らかさ、優しい笑顔に触れていると、それだけで食後の一時ですら幸福感に包まれてしまう。
「私もルカくんの傍にいれる事が一番の幸せだよ」
テーブルを挟んでキスをして、笑みを交わしてはまたキスをする。