第11章 ボディーガード?番犬?オオカミ?後編
次の日、琉夏と一緒に大学にきた美奈子。
今日は二人とも1限目からの講義だ。
別々の講義のため、
暫しの別れに後ろ髪を引かれるも、「またあとで」と美奈子がに手を振った。
その時、同じく大学内へと入っていく学生達の波に乗り、二人の男子学生が二人の隣を擦り抜けていく。
「あ…」
「……あれ?」
男性の顔に、美奈子がつい反応を呟いた。
それというのも、彼は昨日中庭で自分に告白をした、正しくその当人だからだ。
美奈子の声に相手もこちらに気付いたらしく、男性は足を止めて二人を振り返った。
―――途端、
「Σ(゚Д゚)ヒッ」
「……う、うわぁ?!」
「え?」
「す、すみません……すみませんでした!」
「え…、あの……?」
男性らは美奈子と琉夏を見た途端にサァッと青褪め、猛ダッシュでその場から走り去って行ってしまう。
「な……何だろ?」
突然の事にポカンとする美奈子に対して、隣では琉夏が男性らに向かってひらひらっと手を振っている。
琉夏と男性らは面識が無い筈だ。
不思議な光景に違和感を覚え、美奈子が琉夏に問い掛けた。
「琉夏ちゃん、あの人たちを知ってるの?」
「ん?いーや、知らないよ?」
「でも今、手を振ってなかった?」
「彼らの事は良くは知らないけど、ちょっとね。追い払いはしたかな」
「追い払う?」
「しっかし、人の顔見て走ってっちゃうなんて酷いなぁ~。大した事はしてないんだけど……」
「琉夏ちゃん……あの人たちと何かあったの?」
「うん?何も無いよ?♪~(´ε` )」
「な…何をしたの……?」
ちゃんとした面識があるんだか無いんだか、取り敢えず顔見知りなのは確からしい。
琉夏を一目見て、一目散に逃げた男性らを思えば、琉夏が何かしらをしたが為だとは思うも……何だか先を聞くのは怖い気がした。
琉夏と男性らとの意味深な場面を目撃し、言葉も出せずにごくっと生唾を飲み込む美奈子。
だが、琉夏本人は至って変わった様子も無い。