第11章 ボディーガード?番犬?オオカミ?後編
そう微笑む美奈子の笑顔はお日様のようで―――……。
"よしよし"を黙って受けていた琉夏が、ふっと目尻を弛め、美奈子を腕に納めたままクルッと反転した。
「わっ…」
「もー……美奈子ってばホント、俺より男らしいんだから!」
「何それ、酷……!」
「これも誉め言葉だってば。それに、そんな事言われたら惚れ直しちゃうでしょ?」
「ええ…、男らしいだなんて言われても、あんまり嬉しくないよ?さっきはぷにぷにって言われたし……」
「あはっ、それも誉め言葉~!」
「もう…。琉夏ちゃんの誉め言葉って幅が広過ぎるよ」
立ち位置逆転。
ベッドの上で今度は琉夏がマウントを取り、横たわる美奈子の鼻先にちゅっとキスを落としている。
相変わらず彼女は膨れっ面で、不服そうに口を尖らせてはいるけれど―――。
「……美奈子の方こそ俺にとっては"お日様"だよ?」
「え…?」
「……な~んて思った、ルカレンジャー
今日一日でした♪」
「ねえ?さっきから何の話をしてるの?」
可愛い彼女に近寄る悪者さんは後を絶たなくて、
中には今日みたいな悪者なんかもいたりして。
もしかしたら今後もああいう質の悪い悪者が現れるかもしれない。
それでもヒーローな自分がその都度追い払っちゃうもんね、と。
琉夏が、この時「あれ?」とふとした事に気付く。
「もしかして俺ってば肝心な事忘れてた……?」
「え?」
「うわ~、今の今まで思いっきり自分のこと頭数に入れるの忘れてたかも……!」
「な、何……急にどうしたの?」