第11章 ボディーガード?番犬?オオカミ?後編
―――それはつまり、
"もしかしたら自分が一番に悪者さんかもしれない"という事。
「……有り得る」
「ええ?」
だってお風呂でのイチャイチャの余韻が下半身に残ってる。
だってだってマウントを取った今、横になる彼女の太腿の間に無意識に差し入れた膝が、そのむちむちな肌に挟まれて喜んでる。
湯上がりさっぱり美奈子の、濡れた髪も濡れた唇も火照りの残った肌の其処彼処も。
ついさっきバスルームで悪戯に逆上させてしまったというのに、早速「触りたい」と思ってしまってる自分は、襲いたくてウズウズしている悪者さんのそれと同じ―――なのかも
「美奈子、ごめん……。一番身近に悪者がいたかも……一人」
「悪者?」
悪者を返り討ちにするヒーローな立ち位置でありながら、可愛いお姫様に興奮を覚えて舌舐めずりをしている悪者さんの、もしかするとその筆頭が自分なのかもしれない。
「いや……!でも、どっちかっていうと番犬な立ち位置の騎士的なオオカミさんだから!そこは絶対だから!」
「えー…と、琉夏ちゃんさっきからどうしたの?」
「はぁ……もう、美奈子が可愛すぎるのがいけないんだよ?」
「そんな溜め息混じりに言われても……。私のせいなの?」
お風呂上がりの彼女は、やたらテロンてしてる部屋着のワンピース一枚な姿。
ベッドに横になった事で、ぷにぷにとした白い二の腕に、重力に負けたワンピースの肩紐がするりと落ちてしまっている。
更に胸元では赤いレースの下着らしき輪郭がチラッチラ、チラッチラ覗いていて。
そんな彼女の真上に跨がる悪者ここに一人?一匹、パタタッと尻尾を振っている。
それが自分。
「お風呂での続き……してもいい?」
番犬オオカミさんの尻尾が右に左にパタタッ―――……、
可愛い可愛い獲物を前に、独り占めタイム第二ラウンドに突入。
本当の"イチャイチャ"は、ここから。