第11章 ボディーガード?番犬?オオカミ?後編
冷やしたタオルを頭に乗せて、パタパタと団扇手を扇ぎながら冷たいポカリスエットを一気に喉に流し込んだ。
「はぁ~…落ち着いたかも」
「ホントにごめん、悪戯が過ぎたかも……おかわりいる?」
「ううん、もう大丈夫だよ。ちょっと逆上せちゃっただけだから」
「ホント……?」
「ふふっ、本当だよ」
ベッドに腰掛ける美奈子の傍らで、まるで仔犬のようにしゅんっと頭を項垂れている琉夏。
実際には見えなくとも、彼の頭の上に生えた耳がしょんぼりしているのが美奈子には見て取れた。
一瞬、本当にくらりとはきたが、それも今となっては大分落ち着いている。
「琉夏ちゃんがエッチな事するからだよ?」
「だぁって~……」
「また後で一緒に入ろ?結局、髪も身体も洗わず仕舞いだったもんね」
「え?また一緒に入ってくれるの?」
「そのかわり、次はイチャイチャは無しだよ?」
「美奈子、大好きー!」
「もう、琉夏ちゃんってば……」
反省の面持ちから一変、むぎゅうっと抱き締められ、甘えるように頬擦りされては、美奈子も肩の力が抜けてしまうというものだ。
屈託無い琉夏の笑顔につられて、くすりと微笑んでいたなら、ハッとある事を思い出した。
「そうだ、琉夏ちゃん。足は?本当に湿布とか貼らなくていいの?」
「ああ、もう全然平気だよ。へっちゃら」
「そうは見えないけど……。取り敢えず氷だけでも当てて?今、持ってくるから」