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ときめきメモリアルGS3 短編

第11章 ボディーガード?番犬?オオカミ?後編



美奈子はと言えば、彼の腕の拘束を解く事も出来ず、そのままズルズルと引き摺られていき、
そうして―――…。




「あったか~い」




かぽーん…、という効果音が幻聴で聞こえてくるような、気持ちよさそうに入浴する琉夏に対し、美奈子は湯船にぶくぶくと空気の泡を作っている。




(うう…、恥ずかしい……。大きいお風呂ならまだしも、アパートのお風呂だと狭いから余計だよ……)




羞恥に赤らむ顔を誤魔化す為、鼻の下まで湯に浸かり、美奈子はぶくぶく、ぶくぶくと空気泡を作っていて。
それを可笑しそうに琉夏が背後から指先で突いている。




「美奈子ってば、こんなにシャボン玉作ってどうするの?」


「……シャボン玉じゃないよ」


「あ、恥ずかしがってるんだ?美奈子、かーわいー!」


「そ、そりゃ恥ずかしいよ……っ」




大人二人が浸かるには狭い湯船の中、こじんまりと三角に座る美奈子の身体の両サイドに、琉夏の長い脚が折り曲げられている。
彼の脚の間にすっぽりと納まる美奈子は、今にも逆上せてしまいそうだ。


天井に張り付く水滴が湯船にぴちょんと落ちてくる、その音がやけに大きく聞こえる程、美奈子の口数は少なくて。




「美奈子、何か静かだよ?」


「……っ」




そう言って琉夏が上体を前傾させて背中に凭れてくれば、彼の濡れた肌がより密着して、美奈子の口は益々閉ざされた。

勿論、「恥ずかしいから」。
これに尽きる。




(こんなんじゃ心臓がもたないよ……。ううっ、逆上せちゃう……)




後ろから「?」と覗き込んでくる琉夏の、彼の毛先の長い揉み上げから滴り落ちる水滴が、美奈子の肩にポツ…と伝う。


ベッドでは肌を合わせても、お風呂でとなると妙な緊張と羞恥とに襲われるから不思議だ。


背後で彼が身動きを取る度に、自分の身体の何処かしらが触れ合う。
それに美奈子が一々過剰なまでに反応し、もじっと照れる。その繰り返し。


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