第11章 ボディーガード?番犬?オオカミ?後編
(今日のハンバーグとエビフライ上出来だったかも。琉夏ちゃん、美味しいって全部食べてくれたし……ふふっ、良かった)
食べ残し一つ無い琉夏の食器にくすりと微笑み、洗い流したそれらをかちゃかちゃとカゴに入れて水切りしていく。
二組の揃いの食器を後片付けするのも、何だか新婚生活みたいで擽ったい。
満足そうに食事を平らげた琉夏の、満面笑顔な「ごちそうさま~!」を思い出しただけで、美奈子の顔も自然にゆるゆると綻んだ。
(……あ、そういえば私、タオルの用意してないかも?)
あの後、
二人でスーパーへと買い出しに向かい、琉夏のリクエスト通りに食事を作って楽しい一時を堪能し、今に至る。
今日は一日中一緒にいれるという彼に、ならば自分が片付けを済ませる間にシャワーでもと勧めたのだが、ふとバスタオルを用意し忘れた事に気付く。
美奈子は慌ててタオルを手に取ると、パタパタと小走りにバスルームへ向かった。
(琉夏ちゃん、もう中に入ってるよね?)
そう思い、かちゃりと脱衣所のドアを開けたなら―――。
「…………」
「……琉夏…っ…ちゃん?!」
勢い良く開け放した脱衣所、そこには上半身裸の琉夏が、突然ドアを開けられて茫然と瞳を見開いている。
きょとんとした真ん丸な瞳を向ける彼は、ベルトを取り外したズボンを今正に脱ごうとしているところだ。