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ときめきメモリアルGS3 短編

第10章 ボディーガード?番犬?悪いオオカミ?前編



「美奈子、おはよ~!」


「おはよ」


「バンビ、おはよう」


「あ、みよ^^* おはよう!」



友人と挨拶を交わし、構内を行く美奈子。
―――を、物陰から見守る琉夏は、果たして見守っているのか楽しんでいるのか端から見たら甚だ疑問だ。

歩く度に「♪」と陽気な音符を全身から振り撒いている。




(うーん……今の所異常無し、と。しっかし人が多いなぁ。まぁ、変装もしてるし大丈夫かな?)




この琉夏の「大丈夫かな?」は、決して周囲への誤魔化しが万全だという意味だけではない。
変装した事により、美奈子本人にも気付かれないだろうとの意味合いだ。


琉夏は帽子を目深に被り直すと、黒縁の眼鏡の掛かり具合を丹念に確認し、廊下を先行く美奈子の後に続いてコッソリと歩き出した。


今の自分の行動が誉めれた物ではない事もわかってはいるが、本当の目的は美奈子の尾行ではない。


可愛い可愛い自分の彼女に近づく悪者が「さて、何人いるのかな?」の実態調査の為の尾行なのだ。




(美奈子ってばあんなひらひらな服着て大学に来ちゃって……自分の可愛さに自覚無いんだからなぁ。だから危険なのに……)




「ああもう、ズルイ!」と物陰で駄々を捏ねる琉夏は、どうやら今日初めて自分が目にした彼女のコーディネートがどストライクだった為らしい。


自分でさえも見た事の無い愛らしい装いを、自分よりも先に目にする事が出来る構内の全ての男子生徒達に対してのヤキモチだ。




「美奈子~、移動しよ」

「あ、待ってー」




彼女の取っている講義に潜入する事は今回が初めてではないにせよ、やっぱりワクワクしてしまうのは仕方無い。







(へぇー、優秀な講師陣が揃ってるなぁ。あ、あっちに見えるのが新設されたっていう研究棟かな?)




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